マスク常時着用による弊害

こんにちは。

あゆむ鍼灸院整骨院です。

3回目の緊急事態宣言がどうやら5月31日まで延長されそうですね。

宣言自体の効果があったのかどうか、それにより影響を大きく受ける業種の方への補償などはしっかり行われているのか気になるところであります。

さて、この1年以上続いているコロナ禍の中でマスクをつけるのがもはやスタンダードになってきました。

忘れて外出することはご法度になり、この光景にももはや慣れているのが正直なところです。

今回は整体・鍼灸の観点からこのマスクの常時着用が身体に及ぼす影響について少し書いていきたいと思います。

まず、前提として僕自身はマスク着用に関して否定派でも肯定派でもありません。

良い面も悪い面も持ち合わせているので一概にどちらとも言えないのが僕の考えです。

社会的にみんながしているのであれば混乱を起こさないためにも公共の場では着用すべきだと思いますし、かといって外で歩いているだけ、散歩しているだけで感染など起こるはずもないので外してリラックスすることも重要だと考えています。

その上で施術をする立場としての見解になります。

呼吸の質の低下

マスクをしていて1番辛いのはおおよそこれではないかと思います。

鼻も口も覆うので吐くにしても吸うにしても間違いなく邪魔にしかなりません。

元来、ウイルスなどの飛沫を防ぐものなのでのそのような構造でないと困るのですが、呼吸が浅くなり身体の内外の循環がスムーズに行われにくくなります。

その結果、自律神経が大きく乱れ肩こりや頭痛など身体的症状を訴えることが多くなっています。

欧州の肺財団の研究では酸素摂取量は

マスク非着用時31.0±23.4ml/kg/分

手術用マスク着用27.5±6.9ml/kg/分

防塵マスク着用28.2±8.8ml/kg/分

であり、マスク着用により10%の低下が認められた。

と発表されており、マスク着用による酸素低下は起こりえるということになります。

しかし、併せて血中酸素飽和度は有意差はなく、ただちに支障をきたすものではないということも発表しています。

骨・筋への影響

マスクは耳にゴムをかけ、顔から顎先を圧迫します。

人間は普段は口を閉じていますが、歯と歯の間はわずかに間隙がありこれを安静空隙と言います。

マスクを着用することによりわずかではありますが下顎骨を後方に引っ張り、安静空隙が狭くあるいは閉じるようにしてしまいます。

このように安静空隙が失われると奥歯を噛み締めているのに近い状態となります。

実際にやってみればわかると思いますが奥歯を噛むと側頭部から首、肩にグッと力が入るのがわかると思います。

このような状態をマスクを長時間着用することで作り出してしまいます。

筋緊張はいずれ痛みや不調へと繋がってきます。

マスクを常時着用するようになってから当院でも首や肩、頭痛のお悩みは少しずつ増えてきています。

この辺りを見直すと症状が緩和されることも多いかと思います。

マスク着用の可否について

前述したように僕はマスク着用について否定も肯定もしていません。

新型コロナウイルスによってワクチンやマスク、消毒など様々な意見があると思いますが全てにおいて一長一短はあるでしょうし、自粛警察のように何かを他者に強要するのは馬鹿げているとしか思いません。

ただ、世間ではマスクが有用であると言われている以上、マスクが苦手な人も公共の場では着用すべきだと思います。

それと同じようにマスク着用の弊害があるのも事実ですのでマスクを外していい場面であればマスクを外してしっかりと深い呼吸をする、力の入っている首、肩を休めてあげるのも重要になってくると思います。

それでもお身体の調子が優れない、頭痛や首の痛みがある場合はぜひ当院にご連絡くださいませ。

当院へのアクセス情報

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